レストランで不愛想なスタッフがテーブル担当でも全く気にならなくなった「りとまろ」()です @litmaro
今回は、
オーストラリアのメニュー表、料理の素材、接客スタイル、タバコ事情、お酒、クレジットカード支払いなど『飲食サービス』に関係する情報を紹介いたします
この記事を読むだけで、
・オーストラリアと日本の『飲食サービス』の違い
が分かりますよ
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飲食サービス編
オーストラリアの食べ物で代表的なのはオージービーフ・ラム肉・カンガルー肉・クロコダイル肉・エミュー肉
この他にもミートパイやオーストラリア産ワインも人気があります
料理だけではなく接客のスタイルやタバコ事情、クレジットカードの支払いについても異なります
オーストラリアの飲食サービス編をみていきましょう
メニュー表記載の隠語
メニュー表には料理名だけでなく主な使用材料を記載することが主流になってきています
その他にも、末尾に「V」「GF」「DF」などの隠語にも見える省略文字が添えられている場合があります
頻出する略称の意味をまとめました
<メニュー表記載の略称>
略称 | 名称(英語) | 名称(日本語) |
V | Vegetarian | ベジタリアン料理 |
VA | Vegetarian Available | ベジタリアンへ変更可能 |
VE | Vegan | ヴィーガン料理 |
GF | Gluten Free | グルテンフリー |
DF | Dairy Free | 乳製品未使用 |
健康志向化しているオーストラリアらしい心意気ですね
メニュー表記載の隠語の名称と意味をまとめた情報は『【オーストラリアのメニュー表】略称全集』をご覧ください
ブロッコリーニが激ウマ
オーストラリアではもやしのように栽培・流通しているブロッコリーニ(broccolini)
日本では見かけませんが実は日本生まれの海外育ち
温暖な気候で育つようにブロッコリーとカイランの自然交配で開発された野菜です
ブロッコリーと比べて筋が柔らかく優美な甘さがあります
飲食店ではサラダやステーキに添えられていて常にお目にかかれますので、是非召し上がってみてください
ジャガイモが北海道産級に甘い
北海道が広大な土地なら、オーストラリアは壮大な土地
北海道の約100倍広いオーストラリアで作られるジャガイモもねっとり甘くて美味しいです
お米の代わりにポテトを食べているのでは?と思うほどお店での出現率は高め
ブロッコリーニと同様に脇役ではありますが、ジャガイモも口にしてみてください
とりあえずマッシュルーム
付け合わせで頻繁に登場します
パンにもステーキにも乗っかって出てきます
ホテルの朝食ブッフェでは間違いなく置いてあります
どのスーパーにも必ずありますし、オーストラリアはマッシュルームで溢れています
生のマッシュルームを食す習慣もあります
エノキ・エリンギ・マッシュルームは水分補給になるほど瑞々しいです
不愛想な店員が多い
オーストラリアには基本的に接客方法の教育プログラムはありません
枕詞や素敵な笑顔はなく、無言で接客されることが良くあります
怒っているわけでもなければ不満があるわけでもありません
『お客様とスタッフ』の関係ではなく、『客と店員』の関係、もっと正確に言うと『対等』な関係にあります
冷めた顔で対応されても気分を害す必要はありませんのでご安心ください
近年の物価上昇に伴い、賃金が上がってきているため接客力も向上させようとする企業が増えてきています
素敵な接客に出会うと良いですね
飲食店内は全面禁煙
レストランに喫煙席や喫煙コーナーは存在しません
食事中にタバコの煙が漂ってくることは好ましくありませんね
それどころか基本的に公共の場にスモーキングエリアは設けられていません
そのせいか、ルールに反して道を歩きながらタバコを吸っている若者は頻繁に見かけます
取り締まりにあった場合、罰金が課せられます
オーストラリアの罰金制度は、罰金単位(PU:Penalty unit)が採用されています
例えば喫煙で捕まった場合の違反は2単位、これにPUを掛けて算出された数字がシンプルに罰金額となります
どの州・地域において犯したかによってPUが異なります
罰金単位(PU:Penalty unit)
ref Fines and penalties|ASIC(Australian Securities and Investments Commission)
喫煙者には辛い国策ですが、喫煙に対する規制は更に進められています
2017年から4年続けてタバコ税率を12.5%ずつ増税しています
2021年から2年間は引き上げをストップ
2023年から3年続けて5.0%ずつ増税されます
オーストラリアにおけるタバコ価格推移(例:マールボロ1箱25本入)
・2016年9月1日:A$28.13
・2017年9月1日:A$31.65(12.5%up)
・2018年9月1日:A$35.61(12.5%up)
・2019年9月1日:A$40.06(12.5%up)
・2020年9月1日:A$44.95(12.5%up)
・2021年9月1日:A$44.95(変動なし)
・2022年9月1日:A$44.95(変動なし)
・2023年9月1日:5.0%up
・2024年9月1日:5.0%up
・2025年9月1日:5.0%up
1箱4,500円もする超絶贅沢嗜好品です
また、オーストラリア保健省は2023年5月2日に「若者のニコチン依存症予防のため、将来的に電子タバコを禁止する」と声明を出しています
屋外ではお酒が飲めない
街中やビーチでお酒を飲むと罰金の対象になります
『alcohol-free zone(飲酒禁止ゾーン)』と書かれた看板があちらこちらに設置されています
『アルコール無しゾーン』の意味です
『アルコール自由ゾーン』ではありません
お巡りさんの御用にならないように気をつけましょう
ビールグラスサイズの呼び方が州によって全然違う
ドリンクメニュー表のビール欄には、日本では馴染みのない様々なサイズから好みの量を注文することができます
Shetland(シェトランド)
Butcher(ブッチャー)
Schooner(スクーナー)
Pint(パイント)
Jug(ジャグ)
※日本語の「ジョッキ」はJug(ジャグ)が由来
これらは一体どのくらいの大きさなのでしょうか
以下にビールグラスサイズの呼び方をまとめてみました
州によっても呼び方が異なります
特に、アデレードなどの南オーストラリア州に行かれる方は事前チェック必須です
<ビールグラスサイズ州別呼称表>
NSW | NT | QLD | SA | TAS | VIC | WA | |
115ml 4 fl oz |
Small-beer | Foursie | Shetland Shetland-Pony |
||||
140ml 5 fl oz |
Pony | Pony Small-beer |
Pony | Pony Horse |
Pony | ||
170ml 6 fl oz |
Six Beer |
Small Small-glass |
Six Bobbie |
||||
200ml 7 fl oz |
Seven | Seven | Seven Beer |
Butcher | Seven | Glass | Glass |
225ml 8 fl oz |
Glass | Eight | |||||
285ml 10 fl oz |
Middy Half-Pint |
Handle | Pot | Schooner | Pot Ten |
Pot | Middy Half-Pint |
350ml 12 fl oz |
Schmiddy | ||||||
425ml 15 fl oz |
Schooner | Schooner | Schooner | Pint | Schooner Fifteen |
Schooner | Schooner |
570ml 20 fl oz |
Pint | Pint | Pint | Imperial Pint | Pint | Pint | Pint |
1140ml 40 fl oz |
Jug | Jug | Jug | Jug | Jug | Jug | Jug |
<州別略称一覧> NSW(ニューサウスウェールズ州 – 大陸東南部): New South Wales(シドニー・ニューカッスル・セントラルコースト・ウロンゴンなど) NT(ノーザンテリトリー州 – 大陸中央北部): Northern Territory(ダーウィン・パーマストン・アリススプリングスなど) QLD(クイーンズランド州 – 大陸北東部): Queensland(ブリスベン・ゴールドコースト・サンシャインコースト・タウンズビル・ケアンズなど) SA(南オーストラリア州 – 大陸中央南部): South Australia(アデレード・マウントガンビア・ガーラー・ワイアラなど) TAS(タスマニア州 – 大陸南方海上): Tasmania(ホバート・ローンセストン・クラレンス・グレノーキーなど) VIC(ヴィクトリア州 – 大陸南東部): Victoria(メルボルン・ジーロング・バララット・ベンディゴなど) WA(西オーストラリア州 – 大陸西部): Western Australia(パース・マンジュラ・バンバリー・バッセルトン・カルグーリー・ジェラルトンなど) |
お寿司はファストフード扱いでネタが面白い!
ショッピングモールの通路中央で露店販売されているようなファストフードっぷりです
歩きながら一口でパクパクと食べられる感覚です
しかし日本では見慣れないネタばかり!
焼きサーモンとホタテ
よく揚げエビ
よく揚げホタテ
エビ天ぷら
ウナギ
エビチーズ
クリームチーズ
焼きエビ
チキンマヨ
スパイシーチキンマヨ
天ぷら握り(野菜/エビ)
いなり(海藻・天ぷら野菜・ポテト・豆腐)
天ぷらエビ太巻き
アボカド太巻き
照り焼きサーモン太巻き
マッシュドポテト太巻き
きゅうり太巻き
ドラゴンロール
フィラデルフィアロール
スパイダーロール
etc…
揚げたり巻いたりマヨネーズやソースで味付けされたお寿司が主流のようです
シャリに刺身が乗っているお寿司は、生のお寿司としてローサーモン・ローシュリンプなどと呼び方のすみ分けがされています
お客はファストフード店で後片付けをしない
フードコートやファストフードの店内にはゴミ箱があります
しかし、飲食を終えた食器やトレイをそのままテーブルに放置して居なくなっちゃう方が多いです
フードコートにはバッシング(片付け)を行う専門スタッフがいて、離席後にせっせと仕分けてゴミ箱へ捨ててくれます
自らテーブルをキレイに片付けても全く問題ありません
店員はクレジットカードに触らない
レジでお会計をする際にクレジットカード支払いをしようとキャッシュトレイにおいても、店員さんはリーダーに挿してくれません
自分で挿す必要があります
面倒で不便!と考えることもできます
安心で安全!と考えることもできます
クレジットカードリーダーでPINコード入力以外の操作をしたことが無い方も多いはず
クレジットカード支払いの手順をまとめました
クレジットカード支払いの手順
1.レジ打ちが終わり合計金額が出たらクレジットカードで支払うことを伝える
2.クレジットカードリーダーへ挿すよう促される
3.自分でクレジットカードリーダーへ挿す
4.請求される合計金額に間違いがなければ【OK】ボタンを押す
5.【Enter PIN】と表示されたら暗証番号を入力し【OK】ボタンを押す
6.『Dont remove the card(カードは抜かないで)』が表示される
7.『Approved. remove the card(支払い完了、カードを抜いてください)』が表示される
8.自分でカードを抜く
お店のスタッフは一度もクレジットカードに触ることなく、支払いが完了します
スタッフ側からしてみれば、不手際で券面を傷つけてしまったり、クレジットカードのすり替えを疑われるリスクもないため総合的には良いやり方のように感じます
オーストラリアの飲食サービスを楽しもう
今回は、
オーストラリアのメニュー表、料理の素材、接客スタイル、タバコ事情、お酒、クレジットカード支払いなど『飲食サービス』に関係する情報を紹介いたしました
オージービーフやラム肉などのメインディッシュに話題が行きがちですが、付け合わせのブロッコリーニやジャガイモまで楽しみになれば、料理全体の満足度も向上します
日本のおもてなし文化で生活していると、オーストラリアでの接客スタイルに不満を持つことがあるかもしれません。
飲食店での無言接客やノールック接客、ながら接客に真顔接客のような対応をされた場合でも、オーストラリアでは常識であることを理解していれば、文化として受け入れられるはずです
タバコを好んでいる方は、オーストラリアでの生活は息苦しさを覚えることでしょう
お酒を屋外で開放的に頂けないのは残念なお知らせかもしれません
その代わりに、お店で570mlのPint(パイント)や1140mlのJug(ジャグ)をオーダーしちゃいましょう
お会計をクレジットカードで支払う場合、ほとんどのシーンで自らクレジットカードリーダーへ挿入することになります
クレジットカード支払いの手順について、事前に知っておくとスマートです
どんな状況に遭遇しても対応できる心までフットワークの軽い日本人でありたいですね
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おしまい