オーストラリアのレストランでメニューに出てくる省略されたアルファベット文字に戸惑っている「りとまろ」()です @litmaro
料理名のあとや使用材料に続けて書かれている謎の隠語(v)(gf)(df)(nf)
レストランへ行けば行くほど、出くわす種類は増えていきます
いったいどれだけ存在して何を意味しているのでしょうか
メニューにアルファベット文字の略称記号がある場合、メニューのページ最下部に意味が小さく記載されていることが多いです
しかしオーストラリアのレストランで、メニューのどこを見ても意味が記載されていないケースに何度も遭遇しました
今回は、
オーストラリアのレストランで必ず遭遇するメニュー表の略称表記
そのアルファベット記号の名称と意味ついて紹介いたします!
この記事を読むだけで、
・メニュー横に書かれている略称記号の名称と意味
が分かりますよ
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- 1 名称と意味
- 1.1 名称と意味一覧
- 1.2 V(VA,VO):ベジタリアン料理(変更可能)
- 1.3 VE,VG,VN(VEA,VEO,VGA,VGO,VNA,VNO):ヴィーガン料理(変更可能)
- 1.4 GF,GLF(GFA,GFO,GLFA,GLFO):グルテンフリー(変更可能)
- 1.5 DF(DFA/DFO):デイリーフリー(変更可能)
- 1.6 NF(NFA/NFO):ナッツフリー(変更可能)
- 1.7 SF:魚介類含む
- 1.8 SF(SFA/SFO):大豆フリー(変更可能)
- 1.9 GRF(GRFA/GRFO):穀物フリー(変更可能)
- 1.10 ORG:オーガニック料理
- 1.11 NG:ノーガーリック
- 1.12 RAW:ローフード
- 1.13 FT:フェアトレード
- 2 大文字も小文字も意味は一緒
- 3 連続で表記されていたら全て適用
- 4 試したことのない食文化に挑戦してみよう!
名称と意味

さっそく名称と意味についてみていきましょう
名称と意味一覧
りとまろが出会った略称表記されたアルファベット文字をまとめました
<名称と意味一覧>
略称 | 名称(英語) | 名称(日本語) | 特徴 |
V | Vegetarian | ベジタリアン料理 | 肉魚不使用 |
VA | Vegetarian Available | ベジタリアン料理へ変更可能 | 肉魚不使用へ変更可能 |
VO | Vegetarian Option | ||
VE | Vegan | ヴィーガン料理 | 動物性不使用 |
VG | Vegan | ||
VN | Vegan | ||
VEA | Vegan Available | ヴィーガン料理へ変更可能 | 動物性不使用へ変更可能 |
VEO | Vegan Option | ||
VGA | Vegan Available | ||
VGO | Vegan Option | ||
VNA | Vegan Available | ||
VNO | Vegan Option | ||
GF | Gluten Free | グルテンフリー | グルテン不使用 |
GLF | Gluten Free | ||
GFA | Gluten Free Available | グルテンフリーへ変更可能 | グルテン不使用へ変更可能 |
GFO | Gluten Free Option | ||
GLFA | Gluten Free Available | ||
GLFO | Gluten Free Option | ||
DF | Dairy Free | デイリーフリー | 乳製品不使用 |
DFA | Dairy Free Available | デイリーフリーへ変更可能 | 乳製品不使用へ変更可能 |
DFO | Dairy Free Option | ||
NF | Nut Free | ナッツフリー | ナッツ不使用 |
NFA | Nut Free Available | ナッツフリーへ変更可能 | ナッツ不使用へ変更可能 |
NFO | Nut Free Option | ||
SF | Contains Shell Fish | 魚介類含む | 魚介類使用 |
SF | Soy Free | 大豆フリー | 大豆不使用 |
SFA | Soy Free Available | 大豆フリーへ変更可能 | 大豆不使用へ変更可能 |
SFO | Soy Free Option | ||
GRF | Grain Free | 穀物フリー | 穀物不使用 |
GRFA | Grain Free Available | 穀物フリーへ変更可能 | 穀物不使用へ変更可能 |
GRFO | Grain Free Option | ||
略称 | 名称(英語) | 名称(日本語) | 特徴 |
ORG | Organic | オーガニック料理 | 有機栽培素材 |
NG | No Garlic | ノーガーリック | ニンニク不使用 |
RAW | Raw Food | ローフード | 生または46度以下調理 |
FT | Fair Trade | フェアトレード | 公正取引・公平貿易 |
※Available(アベイラブル):使用材料の変更が可能(追加料金が発生する場合があります)
※Option(オプション):使用材料の変更が可能(追加料金が発生する場合があります)
※稀にVE(VEA/VEO)がヴィーガン(変更可能)ではなくベジタリアン(変更可能)を意味している店舗が存在します
上記<名称と意味一覧>をよく見ますと、基本的にはシンプルな掛け合わせで構成されているようです
Vegetarian Vegan Gluten Free Dairy Free Nut Free Soy Free Grain Free | × | (なし) Available Option |
ヘルシー志向化が進んでいるオーストラリア全土で、メニューに略称表記がされています
同じ略称でも異なる意味を表している場合があります
<名称と意味一覧 抜粋>
略称 | 名称(英語) | 名称(日本語) | 特徴 |
SF | Contains Shell Fish | 魚介類を含む | 魚介類使用 |
SF | Soy Free | 大豆フリー | 大豆不使用 |
基本的にはメニュー表下部に意味が記載されていますが、発見することができなければお店のスタッフへ確認してみましょう
V(VA,VO):ベジタリアン料理(変更可能)
肉魚不使用
肉や魚を使っていない料理(へ変更可能)
植物性食品による料理を主な食生活とする方(菜食主義者)向け
ベジタリアン料理は、卵や乳製品を使用する場合があります
ベジタリアンでなくともメニューは通常通りオーダーすることが可能です
VE,VG,VN(VEA,VEO,VGA,VGO,VNA,VNO):ヴィーガン料理(変更可能)
動物性不使用
肉魚に加えて卵や乳製品を使っていない料理(へ変更可能)
植物性食品による料理を食生活とする方(完全菜食主義者)向け
ハニーシロップはダメですが、植物由来のアガベシロップ・メープルシロップなどは摂取します
ヴィーガンでなくともメニューは通常通りオーダーすることが可能です
GF,GLF(GFA,GFO,GLFA,GLFO):グルテンフリー(変更可能)
グルテン不使用
グルテン(小麦・大麦・ライ麦に含有するタンパク質の一種)を使っていない料理
代用素材:米粉・玄米・タピオカ粉・そば・ビーフン・春雨・豆腐・おから・コーンフレーク・ポテトなど
DF(DFA/DFO):デイリーフリー(変更可能)
乳製品不使用
牛乳・チーズ・ヨーグルト・バターなどの乳製品を使っていない料理
代用素材:豆乳・米乳・ココナッツミルク・ヘンプ(麻)ミルク・アーモンドチーズ・豆乳ヨーグルトなど
デイリーフリー(Diary Free:乳製品)です
ダイアリーフリー(Dairy Free:手帳不使用)ではありません
NF(NFA/NFO):ナッツフリー(変更可能)
ナッツ不使用
ナッツ類(マカダミア・ピスタチオ・アーモンド・カシュー・ペカン・クルミ・ゴマ・クリなど)を使っていない料理
代用素材:ひよこ豆(フムス)など
ピーナッツはマメ科に分類されることから、料理やデザートなどに使用される場合があります
SF:魚介類含む
魚介類使用
魚類・貝類が使われている料理
素材だけでなく、調味料に含まれている魚介エキスまで対象です
SF(SFA/SFO):大豆フリー(変更可能)
大豆不使用
大豆類を使っていない料理
調味料の醤油・味噌が使えないことから、各店で手作りの大豆フリー醤油・大豆フリー味噌を作っている場合があります
GRF(GRFA/GRFO):穀物フリー(変更可能)
穀物不使用
穀物類(米・大麦・小麦・トウモロコシなど)を使っていない料理
肉類・魚類・野菜が主体の料理に記載されている場合があります
ORG:オーガニック料理
有機栽培素材
化学肥料を使用して栽培された農産物を使っていない料理
素材本来の味わいや安全面において優れています
NG:ノーガーリック
ニンニク不使用
ガーリックを使用していない料理
食中・食後のニオイに気をつけなければならない方は、ノーガーリック料理を選びましょう
RAW:ローフード
生または46度以下調理
加熱しない生の素材または46度以下の低温調理された料理
フルーツ・野菜・生ナッツ・海草類・豆類・穀物・発酵食品などがメーンです
FT:フェアトレード
公正取引・公平貿易
生産された素材自体が適正価格で買い取られていることを示す表記
発展途上国で立場の弱い経営者・生産者や、ピンはねされた不正給与を受け取らざるを得ない労働者によって作られたものではありません
料理の味には大きく影響しませんが、気持ちよく食事をすることが出来ます
大文字も小文字も意味は一緒

オーストラリアのレストランでメニューを何度も見ていると、大文字・小文字・(かっこ)ありなど様々です
どれも同じ意味で、店舗による略称表記の違いであることが分かります
メニュー表略称記号例
V v (V) (v):ベジタリアン料理
GF Gf gf (GF) (Gf) (gf):グルテンフリー
DF Df df (DF) (Df) (df):デイリーフリーへ変更可能
SFO Sfo sfo (SFO) (Sfo) (sfo):大豆フリーへ変更可能
連続で表記されていたら全て適用

上の画像のように略称記号が『DF,GF』と連続して表記されている場合、全て適用された料理を意味します
メニュー表略称記号連続表記例
DF,GF:デイリーフリー,グルテンフリー
vn,ng,ft:ヴィーガン料理,ノーガーリック,フェアトレード
(SF)(ORG):大豆フリー,オーガニック料理
(V)(Gf):ベジタリアン料理,グルテンフリー
試したことのない食文化に挑戦してみよう!

今回は、
オーストラリアのレストランで必ず遭遇するメニュー表の略称表記
そのアルファベット記号の名称と意味ついて紹介いたしました!
オーストラリアでは、メニュー表に料理の写真が付いていないケースはよくあります
しかし、メニュー表に料理名と使用材料が書かれている場合がほとんどです
料理のイメージがしやすく素材の好みもあるため、使用材料まで記載することが飲食業界での基本になっています
調味料までの詳しい記載はなくとも、
V:ベジタリアン料理(肉魚不使用)
VG:ヴィーガン料理(動物性不使用)
GF:グルテンフリー(グルテン不使用)
DF:デイリーフリー(乳製品不使用)
NF:ナッツフリー(ナッツ不使用)
SF:大豆フリー(大豆不使用)
GRF:穀物フリー(穀物不使用)
ORG:オーガニック料理(有機栽培素材)
NG:ノーガーリック(ニンニク不使用)
RAW:ローフード(生または46度以下調理)
FT:フェアトレード(公正取引・公平貿易)
などと表記されていれば、調理に使用される調味料も隠語に対応しているはずです
日本では、わざわざ専門店へ行かなければ出くわすことの少ないベジタリアン料理やヴィーガン料理
実際にどんな料理なのか気になってオーダーしてみるのは良い試みかもしれません
グルテンフリーだとどんな味になるのか
乳製品・ナッツ・大豆が使われていない料理はどんな工夫が施された創作料理なのか
どんどん新しい食文化に触れて刺激を受けていきましょう!
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おしまい