リーガルウェディングを行い、挙式国では夫婦と認められる二人
帰国後に日本でも夫婦として認められるにはどうしたら良いのでしょうか
●リーガルウェディング後の入籍ってどうやるの?
●フォーマル挙式から帰国して婚姻手続きに必要な書類が知りたい!
●リーガルウェディングを終えてからいつまでに婚姻手続きを行えばいいの?
●リーガル挙式をしたけれど入籍日を挙式日にするにはどうすればいい?
そんな問いにお答えします
オーストラリアでリーガルウェディングを挙げた「りとまろ」()です @litmaro
海外でリーガルウェディングをするには、入籍していない未婚のカップルであることが条件となります
めでたくリーガル挙式を終えて帰国した後、お住まいの管轄役所の戸籍課で婚姻手続きを行います
ここで気になるのが、
「一般的な入籍と何が違うのか」
「どんな資料を用意する必要があるのか」
「いつまでに婚姻手続きを行えばよいのか」
「本当に入籍日が挙式日になるのか」
だと思います
リーガルウェディングを行うための書類や手続きは挙式を行う国や州で異なりますが、リーガル挙式であっても日本での入籍方法については基本的に全員一緒です
※市区町村役場によっては特殊な場合がありますのでお住まいの管轄役所へご確認ください
この記事では、
オーストラリアでリーガルウェディングを行ったりとまろの実例を交えながら、リーガルウェディング後の日本での入籍方法・婚姻手続きについて予習していきましょう
この記事を読むだけで、
・日本の一般的な入籍との違い
・婚姻手続きに必要な書類
・リーガル挙式後の入籍期限
・入籍後手元に残る書類
・入籍日が挙式日と同日になる理由
・婚姻手続きにおける注意事項
が分かりますよ
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日本の一般的な入籍との違い
海外でのリーガルウェディングと、日本での結婚式並びに海外でのブレッシングウェディングでは、入籍するタイミングと書類が異なります
リーガルウェディングとブレッシングウェディングの違いについての情報は『【経験談】リーガルウェディングとは?ブレッシングウェディングとの違い』をご覧ください
ご覧頂きますと「創設的届出」「報告的届出」という戸籍用語が登場してきます
一般的な入籍:「創設的届出」
入籍時期:挙式前に婚姻手続き
結婚します(創設)という届け出を意味する
リーガル後の入籍:「報告的届出」
入籍時期:挙式後に婚姻手続き
結婚しました(報告)という届け出を意味する
海外挙式リーガルウェディングを行った場合、
挙式国で婚姻を成立させてから帰国後に、「報告的届出」として日本で婚姻手続きを行うことを認識しておきましょう
海外では夫婦になるために結婚式を挙げなくてはならない国がたくさんあります
カップルが結婚するにあたり、挙式を法律で義務付けているわけです
日本では結婚とは何かについて民法で定められていないため、リーガルウェディングを行うことはできません
日本は、結婚式を挙げなくても入籍をするだけで夫婦として認められますよね
日本での入籍に、結婚式を挙げたか挙げていないかは関係ありません
戸籍という仕組みが整っていて、戸籍を参照すれば夫婦関係を公証することができるためです
日本人である私たちは当たり前ですが、戸籍は日本特有のシステムとして知られています
婚姻手続きに必要な書類
日本の婚姻届を提出しただけではリーガル挙式国に婚姻関係が認められていることを証明することができません
リーガル挙式後の婚姻手続きに必要な書類は以下の通りです
婚姻届
⇒どこで入手した婚姻届であってもお住まいの管轄役所へ提出可能
Certificate of Marriage(法的効力を有する結婚証明書)の和文
⇒リーガル挙式で発行される法的効力を有する結婚証明書を日本語翻訳したもの
※和訳ができていれば翻訳者を問いません(個人でも代理業者でもOK)
本籍地が居住地の管轄役所外にある場合はその方の戸籍謄本も必要となります(一般的な入籍と同様です)
リーガルウェディングの場合、
司式者(神父や牧師など)に婚姻が認められるため、婚姻届の保証人欄は無記入で提出が可能です
Certificate of Marriage(結婚証明書)を貰う
必要書類が「婚姻届」「結婚証明書の和文」と分かったところで、和訳するCertificate of Marriage(法的効力を有する結婚証明書)が一体いつ入手できるのかについて説明していきます
リーガル挙式で誓約後に、主に次の書類3つへオートグラフ(署名)します
・Official Certificate of Marriage (挙式国行政機関へ提出される公式結婚証明書)
・Certificate of Marriage(法的効力を有する結婚証明書)
・挙式教会のリーガル挙式者名簿
Certificate of Marriage(法的効力を有する結婚証明書)は挙式中に署名するため、最短で挙式直後に受け取ることができます
何らかの理由により現地で受け取ることが難しい場合は、帰国後1~3ヶ月以内に自宅へエアメールで郵送されます
日本の戸籍課では、日本語以外の結婚証明書を受け付けてくれません
受け取ったCertificate of Marriage(法的効力を有する結婚証明書)を日本語に翻訳した書類を作成しましょう
作成した和文の書類は、Certificate of Marriage(法的効力を有する結婚証明書)を翻訳していますので、同様に法的効力を有する書類となります
プロデュース会社を介してリーガルウェディングを行った場合は、
Certificate of Marriage(法的効力を有する結婚証明書)の和文もエアメールで合わせて郵送されてくる場合が多いです
リーガル挙式後の入籍期限
挙式国の婚姻手続き日から3ヶ月以内に、
住民登録している管轄役所へ必要書類を携えて戸籍課で入籍を行います
※市区町村役場によっては3ヶ月以上のところもありますのでお住まいの管轄役所へご確認ください
3ヶ月以内にCertificate of Marriage(法的効力を有する結婚証明書)が届かなかったり、翻訳が間に合わず3ヶ月を過ぎてしまっても焦ることはありません
遅延理由書という書類に3ヶ月を超えた理由を記せば問題なく受理されますのでご安心ください
手元に残る書類を大切に保管
リーガルウェディングを行った夫婦の手元には以下の書類が残ります
・結婚証明書(Certificate of Marriage 法的効力あり)
・結婚証明書の和文(法的効力あり)
婚姻手続きに必要な書類で提出する「婚姻届」は戻ってきませんが、結婚証明書の和文(法的効力あり)は証明として見せるだけで返却されます
横浜市に提出したりとまろの場合は、結婚証明書の和文が返却されました
※市区町村役場によっては異なる場合がありますのでのでお住まいの管轄役所へご確認ください
りとまろはオーストラリアはブリスベン市の、セントジョンズアングリカンカテドラルチャーチ(聖ヨハネ大聖堂)でリーガルウェディングを執り行ったため、
・Certificate of Marriage(法的効力を有する結婚証明書)
・結婚証明書の和文(法的効力あり)
・戸籍謄本(結婚の方式欄に挙式国が明記)
・Marriage Certificate(挙式国行政機関発行の結婚証明書)
の4つを額縁に入れて大切に保管しています
入籍日が挙式日と同日になる理由
挙式国や州の民法に従って執り行われたリーガルウェディングで発行されるCertificate of Marriage(法的効力を有する結婚証明書)は、婚姻が成立していることを証明する書類として全世界で有効です
日本で入籍を行う際は既にリーガルウェディングで婚姻が成立した日から経過してはいますが、日本の戸籍はCertificate of Marriage(法的効力を有する結婚証明書)の挙式日=婚姻関係成立日に従い、挙式日=入籍日=婚姻日としなければなりません
海外での婚姻日と、日本での入籍日に齟齬が生じてしまうからです
海外での挙式日を日本での入籍日にしたいカップルにとってリーガルウェディングは最適な制度と言えます
数日分をまとめて処理する国も存在し、必ずしも挙式日と挙式国への婚姻登録日が一致するとは限りません
一致しなくとも挙式日はCertificate of Marriage(法的効力を有する結婚証明書)に明記されているため、挙式日=入籍日=婚姻日となります
リーガルウェディングで日本の戸籍謄本はどうなるのかについては『【経験談】リーガルウェディングで戸籍謄本に挙式国が明記される!』をご覧ください
婚姻手続きにおける注意事項
日本ではほどんど知られていないリーガルウェディング
戸籍課で婚姻手続きを行う際は注意が必要です
婚姻届と法的効力を有する結婚証明書の和文を提出しても・・・
間違えて持ってきてしまったのね(うふ
と浮かれた夫婦に勘違いされてしまうかもしれません
リーガルウェディングと言いたいところをグッと堪えて「報告的届出です」と伝えましょう
戸籍課の方であれば、確実に伝わります
婚姻届と結婚証明書の和文を持って戸籍課へ!
入籍時期は挙式国の婚姻手続き日から3ヶ月以内
入籍には婚姻届と結婚証明書の和文(法的効力あり)が必要なことが分かりました
結婚証明書の和文(法的効力あり)によって戸籍謄本では挙式日が入籍日になります
戸籍課では「報告的届出」と伝えて婚姻手続きを行いましょう
リーガルウェディングの準備はカップルにとって最後の共同作業
リーガルウェディング後は夫婦にとって本当に初めての共同作業
になります
挙式日と入籍日を同日にしたいカップルや外国に思い入れのあるカップルは、日本人では珍しいリーガルウェディングを挙げてみてはいかがでしょうか
リーガルウェディングとブレッシングウェディングの違いについての情報は『【経験談】リーガルウェディングとは?ブレッシングウェディングとの違い』をご覧ください
海外挙式リーガルウェディングの挙式内容は『【経験談】リーガルウェディングの流れは?4回誓いの言葉が言える?!』をご覧ください
リーガルウェディングで日本の戸籍謄本はどうなるのかについては『【経験談】リーガルウェディングで戸籍謄本に挙式国が明記される!』をご覧ください
海外挙式で忘れてはならない日本へ残していく関係者への配慮については『海外ウェディングを行うカップルが知っておくべき周囲へ贈る15の配慮』をご覧ください
「りとまろ」()で旅・記事更新情報を配信しています @litmaro
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おしまい